–可愛さ–と–毒気– –明–と–暗– –現–と–像–。相反する関係であるからこそ、相互を活かす関係でもある。美容に限らず、ファッションやART、すべてのヴィジュアルに対して同じことが言えると思う。こうした関係性を「K-TWO あべのキューズモール店」の空間に落とし込んだ。ヨーロッパの建築様式に見られる手法とディティールをモダンな解釈で再構築。中央に配置されたアーチ形状の通路。連続したアーチ形状で構成されたカットスペースはミラートリックの中で –現–と–像–を生み出し、空間のフレームをぼかす。共に髪が最も綺麗に見える白で統一。パール感のある白を用いることで可愛さをプラス。海外でセレクトしたARTBOOK、キャンドルホルダー、オブジェは白ベースで、少し–毒気–を感じる物をセレクト。家具もすべて特注品とすることで、世界観をさらに強調した。シャンプースペースは対極に真っ暗な空間とし、ディティールを排除した中にアートクロスが壁面に浮かび上がる幻想的空間。全体をガラス、ゴールド、グレートーンのマテリアルに制限することで、相反する関係をコントロールしている。美を求めるお客様に対し、単に癒され美しくなるだけでなく、刺激を感じ取ってもらえる空間を意図した。(松中博之/文責BAMBOO)
- 「K-TWO あべのキューズモール店」
- 所在地:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1
- オープン:2011年4月26日
- 設計:デザインルーム702 松中博之
- 床面積:176.5㎡
- photo:ナカサ&パートナーズ
- K-TWO
- http://www.k-two.jp/
- design room 702
- http://www.dr702.com/
- Nacasa & Partners
- http://www.nacasa.co.jp/