News

国内初の高層ハイブリッド木造ホテルが札幌に開業


ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツと三菱地所は、“北海道を体感する”をコンセプトに掲げたライフスタイルホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」を101日開業した。
エシカルとサステナブルを念頭に地産地消を目指す同施設は、北海道産木材(トドマツ・カラマツ・タモ)を使用した国内初の高層ハイブリッド木造ホテル。低中層部(17階)は各種木質化を施した鉄筋コンクリート造、中層部(8階、1層)は鉄筋コンクリートと木造のハイブリッド造、高層部(911階)が純木造となる。構造躯体における木材使用量は、約1060立米(外装材等も含めると約1200立米)で、そのうち8割強が道産材。構造躯体に使用する木材量としては国内最大規模となり、建物全体をRC造とした場合と比べると約1380tCO2発生を抑制し、地球温暖化対策に寄与するという。
客室は全134室。38階の「ギャラリーフロア」には北海道のアート写真が飾られ、天井から吊り下がるランプは、大通公園の街灯と同じガラスグローブ球のデザインが採用されている。911階の「キャビンフロア」は、木造の柱梁のない箱状空間を活かした山のキャビンで過ごしているような設え。全客室にレコードプレーヤーと、外装の端材を再利用した木製スピーカーが設置され、レコードはラウンジで借りることができる。
植物に囲まれた2階ラウンジには、道産材を旭川で加工した家具が置かれ、宿泊者以外でも食事やコワーキングスペースとして利用可能。ラウンジの一角にはライブラリーがあり、札幌の古書店が選書した書籍が並ぶ。1階のレストランでは、地産地消の考えを元に“新しいクラッシックフレンチ”が提供されるという。



「ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園」

所在地:札幌市中央区大通西1丁目12番地
開業:2021101日(土)
構造:RC造・木造(壁/枠組壁⼯法、床/CLT
規模:地下1階地上11階建て
延床面積:6157.06
設計・監理:三菱地所設計
インテリアデザイン:乃村工藝社
施工:清水建設
https://www.the-royalpark.jp/canvas/sapporoodoripark/

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
お問い合わせはこちら