TERASU
- 葬祭場
元々銭湯だった建物を再利用したプロジェクトである。
斎場ということで、天高のある銭湯の風呂場を最大限利用し、その空間からゾーニングプランをスタートした。今回、いくつかの斎場が存在する八戸市の中でも、上位クラスのデザイン性とホスピタリティーを備えた施設を目指した。
コンセプトは、「ESSENCE OF LIGHT」。
光のシークエンスによる静謐な佇まいや陽光、穏やかな風を感じられる要素を、アートや素材使いによってつくりあげた。
天井の高さがあるメインホールの天井には、交差した木格子を施すことによって、象徴的なフォルムをつくり出した。
そこから溢れる陽光により生まれた陰影が重なり合い、視線の動きによって生命力を感じさせることができる。時間により変化する光の出現と消滅は、生と死の間にいる私たちが時の流れの中に存在していることを照明している。