この店は上海・浦東地区にある、二人の上海人オーナーによる本格日本料理店です。以前ブティックだった天井高のある区画に1階/中2階という構成のデザインを提案しました。内装イメージは、ジャパニーズモダンにレトロジャパニーズテイストを融合させたもの。店内中央には寿司&炭焼きカウンターを設置し、どの席からもこのカウンターが見えるよう斜めに配置することで空間全体の広さや高さを強調させました。中国では個室中心の店づくりが好まれますが、このダイナミックなカウンター席は大変人気があります。接待や会食等に利用される丸テーブルのセミ個室も人気があります。日本人には最大48人収容可能な掘りゴタツ式個室や4~6人用テーブル席の個室、オープンキッチン横のボックス席も人気があります。中国でデザインする際、気を使うのはクライアントの好みです。中国人と日本人では好みに大きな隔たりがありますが、今回はオーナーが日本の感覚を持っていらしたので提案もほぼ一発でOKがでました。それと中国案件では施工業者のレベルによって最終仕上がりが大きく左右されますが、今回地元の業者ががんばってくれ、クライアントにもお客様にも喜んでいただけるお店となりました。(関根伸明/スムースデザイン、文責BAMBOO)
- 日本料理「純彩 上海96広場店」
- 所在地:中国上海市浦東新区東方路796号96広場2階
- 床面積:1階/700㎡、中2階/155㎡ 合計856㎡
- 設計:スムースデザイン 関根伸明
- photo:ナカサ&パートナーズ
- スムースデザイン
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- ナカサ&パートナーズ
- http://www.nacasa.co.jp/