大阪・中津の下町風情が残る街の一角に誕生した「空夢箱」(そらゆめばこ)は、食堂兼ギャラリー兼古本ショップ。“下町に溶け込まない店舗”をコンセプトにデザインされた。店名の「空夢」とは、“見もしないのに見たように作り上げて人に話す夢”のこと。ここから“夢のような別世界に迷い込む空間づくり”が試みられた。また、もう一方の「箱」を連想させるよう、エントランスから門型フレームを連ね、客席・本棚・展示パネル・プロジェクターパネルをこの構造の中に組み込んだデザインとなっている。
- 「空夢箱」
- ■所在地:大阪市北区中津3-4-33
- ■設計:クレフテ 木村幸紀男
- ■オープン:2010年11月
- ■床面積:42.9㎡
- ■撮影:高嶋清俊