


建築家・芦沢啓治氏を中心としたデザイナー有志が、補修道具や木材を集めて提供し、被災地支援活動として市民と共にものづくりができる公共的な場所として誕生した「石巻工房」。被災地支援活動から地域内外で販売し自立した活動へと変化するため、2014年に株式会社化し、国内外のデザイナーと協働、被災を背景にした材料と技術の制約を基本としたアプローチで、シンプルでかつ愛着のわくデザインのプロダクトを生み出している。
MADE IN LOCALプロジェクトでは、世界10カ国以上の製作所と協働し、その国その土地の資源を活用したものづくりも進めてきたが、さらに暮らしに新しい価値を付加する活動とすることを目的に、カリモク家具とパートナーシップを締結した。同社との協働により「デザインで、ものづくりに新たな価値を」をモットーとし、使う人々の暮らしに寄り添い、暮らしに溶け込む美しい製品を創造し、世代を超えて愛され続けるための品質とデザインにより注力していく。
石巻工房
所在地:宮城県石巻市渡波字栄田164-3
設立:2014年3月11日
https://ishinomaki-lab.org
カリモク家具
所在地:愛知県知多郡東浦町大字藤江字皆栄町108番地
設立:1947年2月5日
https://www.karimoku.co.jp




輸入建材などを取り扱うインクコーポレーションが、シルバー、ゴールド、ブロンズ色のエレガントな置き型バスタブを発売した。同製品は、曲線が美しいシンプルなデザインと、インパクトのある色がラグジュアリーな雰囲気を演出する。同社ではこの他にも、猫足バスタブや透明のバスタブなど、様々なデザインのバスタブを取り扱う。オンラインショップの他、ショールームで実物を体験することも可能。




「新しい伝統工芸」をコンセプトに、伝統的な素材、技術、意匠を用いた新しい建築・インテリア素材「WAZAI」を取り扱う京都アンプリチュードが、2024年1月にショールーム1階ギャラリーをリニューアルした。この場所では、「工芸の《いまのかたち》」をテーマに多彩な技術を持つ職人、独創的なアイデアや表現によって工芸に新しい価値を吹き込むアーティスト達による工芸アートの作品を展示・販売している。1階は、ギャラリースペースとして、幅4mの超広幅の西陣織の緞帳、壁を覆うダイナミックな竹のアートワーク、多様な織物や染物による空間「生地の森」など、日本の素材や技術の粋が取り込まれている。2階は、マテリアルライブラリーとして、主にホテルや店舗、住宅向けの建築空間向けの素材「WAZAI」を多数アーカイブ。楽焼の装飾タイル、織物・和紙の壁紙などのサンプルも展示されている他、素材を生かした特注家具の製作にも対応する。
フローリングメーカーのイクタは、表情の異なるグレージュの4色を展開した製品「ドゥーシックフローリング」の受注を開始した。表面材は、天然木ツキ板をしっとりとした質感のラスティック塗装で仕上げられたマットな風合いが特徴。暗所対応型の最適化複合光触媒による抗ウイルス、抗菌消臭、VOC低減効果がプラスされている。



建築仕上げ材の製造・販売を手掛けるヤブ原産業が、モルタル・コンクリート床の風合いをそのままに、カラークリアで着色、浸透強化、防塵までできる水性コンクリートステイン塗料「ルーセントカラー」を発売した。この塗料は、下地に発生しているクラック汚れ、色の濃淡などもそのまま仕上がりに現すことができ、全て均一な塗膜となる塗床塗料では表現できないモルタル・コンクリートならではの独特な表情のあるフロアづくりが可能。さらに、左官仕上げと比較して約10分の1のローコスト、コンクリートに塗料するだけの手軽な施工性を実現している。新築、改修共に使用可能で、クリヤーを含む艶消しの全20色を展開し、オプションでノンスリップも可能。キューブ状のモルタルピースに各色塗装した見本サンプルで仕上がりを確認ができる。





サンゲツは、椅子生地の新作見本帳「2024-2028 UP」を発刊した。同見本帳では、150点に及ぶカラーバリエーションと、圧倒的なコストパフォーマンスを両立したビニル製の新商品「カラーレザー」をはじめ、質感や色にこだわった商品を多数収録。ファブリック商品においても、水だけで簡単に手入れできる「アクアクリーン」といった機能性商品のほか、低環境負荷商品も拡充された。そのほか、屋外で使用できる商品も含め、総点数148柄1,130点のラインアップが収録されている。
イトーキが運営する、デザイナー視点で空間事例を解説するデザインギャラリーサイト「ITOKI WORK- Style Design」。同サイトにおいて、イトーキと浜田晶則建築設計事務所が共同設計した「Personal Wellness Clinic MARUNOUCHI(パーソナル ウェルネス クリニック マルノウチ)」の事例が公開された。このクリニックは、ライフデータとメディカルチェックをベースに、心身のコンディションと日常のパフォーマンスを高めることを目的とし、バイタリティと未来を感じられる「Space Odyssey – ウェルネスの宇宙への旅」をコンセプトとした先進的な施設。インテリアデザインは、日常との切り離しを重視し、クリニック内外の境界であるエントランスにおいて、閉鎖的な空間にライン状の光を走らせ、惑星の表土のようなゴム床を採用するなど、ワープ感をイメージさせるような印象的な空間体験を実現している。また、視覚以外の情報にも配慮し、エントランスではメタリックな内装と親和性の高い無機質な音を採用、ロビーでは弦楽器をプラスした心地の良いサウンドデザインを取り入れている。そのほか、宇宙船をイメージした光のラインや、1つの大きな惑星を連想させるシンボリックなライトを設置し、異空間の雰囲気を演出している。





工業用の防振ゴム、吸音材などの販売を行うリブグラフィが提案する、「MOSAIC(モザイク)吸音パーテーション」と「TRANQORD(トランコード)吸音パーテーション」は、社会におけるリアルオフィスへの回帰の動きを受け、オフィスや公共スペースの在り方の変化に対応する製品。

意匠照明をはじめ、世界の照明や家具ブランドの輸入・販売を行うヤマギワと、建築家の永山祐子とコラボレーションした照明器具「FUWARI(フワリ)」が、米国の「シカゴ・グッドデザイン賞2023」Lighting部門で表彰された。この賞は、The Chicago Athenaeum:Museum of Architecture and Design(シカゴ・アテナイオン建築・デザイン博物館)が主催し、同年は55カ国以上、1,100以上の応募がなされたもの。FUWARIは、光がふんわりと浮かんでいる風景を思い浮かべてデザインされたペンダント照明。内側に巻かれた独特のカーブは、逐次成形という特殊な製法により生まれたもの。逐次成形の力のバランスにより生まれる金属特有の曲がりを活かし、1点ごとにわずかに異なる形状となっている。


京都の伝統工芸西陣織を製造する高級インテリアファブリックブランド「KYOGO」が、バーチャルショールームをオープンした。ホテルのインテリアをテーマに、壁紙やアートパネル、ソファの張地などに同ブランドの西陣織を使用した様々な空間提案を閲覧することができる。













ウッドワンは、リフォームやリノベーションに向け、住宅設備機器、建材、カスタムオーダーなどを1冊にまとめたカタログを発刊した。間口1200㎜の中にシンク・水栓・加熱機器を備え、小物も棚に収納可能なミニサイズの「フレームキッチン」や、マンションでも使用可能な遮音性能のある無垢フローリングを始め、改装工事で取り入れやすく、機能性・意匠性にもこだわった製品が掲載されている。




