AID-DCC OFFICE 東京
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エフェクト操作が生む空間の広がり
国際的な評価を数多く受けている、大阪を拠点としたクリエーティブプロダクションの東京オフィス。
住居用に設計されたメゾネットの既存空間はそのプロポーションや各素材などが、既に完成された美しさをつくり出していた。設計においてはその既存空間の美しさを生かしながら新しい体験を生み出す場となるよう意図した。
音楽編集におけるエフェクト操作が空間的な広がりや(ダブなどの極端な場合)非現実的な空間を感じさせることに倣い、既存の白くて大きな壁面に新たに取り付く木製棚の接地面には、壁面と同色の塗装がグラデーションをかけて施されている。そのことによって木製棚と壁面の境界面は曖昧になり、既存壁面に靄のような不思議な奥行き感が生まれている。
また、FRPによって表面処理された会議室のテーブルは研ぎ出しの手法によりグラデーションがかけられており、会議室全体の奥行き感を増幅させている。(小川 裕之/小川都市建築設計事務所)
AID-DCC OFFICE 東京
所在地:東京都施工:design works KOMA 及川 拓児/シンクビジョン 佐藤 学
床面積:162.3㎡ 2階73.8㎡ 3階88.5㎡
Photo:吉次 史成
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小川裕之 HOAP ○プロフィールへ