大堀相馬焼松永窯
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大堀相馬焼松永窯は300年以上続く指定伝統工芸品で福島県浪江町に窯を構える窯元であったが、東日本大震災による帰宅困難地域からいまだ解除されないため、窯元は移転を決意した。
大堀相馬焼の特徴は二重構造にある。この特徴を建築でも取り込み、「外の家形」「内の家形」の二重構造として設計した。「外の家形」は、外部環境と景観から緩やかな勾配をもった家形とし、その中に機能が決まっている「内の家形」(ろくろ場や窯場、事務所)にまとめることで、それ以外の部分を余白として、ショップやギャラリー空間となるようにした。
建築の中に入り、二重構造の空間を体験してもらうことで、大堀相馬焼のそれを知っていただく最良の手だと考え、柱と梁のフレームを強調し、二重構造を分かりやすく視覚化しながら、空間にリズムを与えるようにした。
大堀相馬焼松永窯
・所在地:福島県西白河郡西郷村小田倉小田倉原1・オープン:2021年03月11日
・床面積:373.4㎡
・撮影:益永研司
- Designer:
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杤尾直也 to-ripple inc. ○プロフィールへ