i＋Land nagasaki
- ダイニングレストラン
- ホテル
「島一島再生プロジェクト」
i＋Land nagasaki は島全体をつかったエンターテインメントリゾートである。
長崎県伊王島に位置し、前身は県内の利用者をメインターゲットにした長崎県が運営するリゾート施設であった。不景気のあおりを受け、経営状態は良いとは言えない状況であったが、客室数 103 室のホテル、温泉、レストランをリノベーションした上で別途120 室のコテージを新設。さらにランドスケープや夜のエンターテインメント、島全体のサイン計画を見直し、「島一島」を再生させた。島全体のリノベーションであり、リブランディングを検討するにあたって、建築、ランドスケープデザインやインテリアデザイン、ＦＦＥ、サインデザイン、アクティビティに至るまで、過ごし方のストーリーを積み重ねていくことを重視した。島全体で一体となったストーリーをつくりあげていき、またそこに島オリジナルの風景を幾重にも重ねて取り込むことで、新しいオリジナルデザインへと昇華する。機能価値やデザイン価値はコピーされる可能性があるが、オリジナルの風景はコピーできないし、オリジナルのストーリー価値もコピーできないものである。そこにしかない伊王島の体験価値とストーリーを埋め込むことで唯一無二のアイデンティティをつくることができた。