HIYORI チャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル

「HIYORI チャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」は、京都の二条河原町に位置する。弊社が設計を担当した1階のフロント、レストランエリアでは「重ね」をコンセプトに空間デザインに落とし込んだ。和服や食器などに見られる日本の重ねの文化は、平安時代に完成したといわれている。本プロジェクトでは、この歴史ある文化をモダンな要素と組み合わせることで、「現代の重ね文化」としての再構築を試みた。館内に一歩足を踏み入れると、石や木、鉄、箔、左官、アートなど、幾重にも重なる壁や光などの空間要素に包まれる。その素材や形状は一見モダンでありながらも、繊細な造作や色遣いの重なりの中に、どこか和を感じることができる。この施設では宿泊だけでなく、CHAPTER FACTORYという、宿泊者の旅の案内を行う新たな取り組みも行っている。重ねというコンセプトには、「CHAPTER FACTORYへ来て旅を“重ねて”いただく」、「旅の発着点として“重ねて”お越しいただきたい」という2つの願いも込められており、折り重ねられたように見える壁面ディスプレイなど、随所にコンセプトのこだわりを表現した。また、レストラン「松也」においても、洋のテイストと和のテイストを“重ね”合わせたメニュー構成となっており、様々な素材をバランスを整えながら重ねた空間は、松也の多彩な料理とシンクロしている。
宿泊施設が密集する京都だからこそ、一貫したコンセプトを体現することで唯一無二の空間を目指した。(窪田建築都市研究所

 

「HIYORI チャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」
所在地:京都市中京区河原町通二条上る清水町341
オープン:2021年6月18日
設計(1階フロント、レストランエリア):窪田建築都市研究所 窪田 茂 植松慶一郎 早借光洋
企画プロデュース:イートクリエイター
照明計画:ICE都市環境照明研究所
内装施工:白線社
床面積:491.7㎡
客室数:203室
Photo:ナカサ&パートナーズ

【内外装仕様データ】
床:モルタル金ゴテ押さえ下地磁器質タイル貼り(バサルテック ダークグレー/アドヴァン) コンクリートスラブ下地石材貼り(ブリティッシュ グレー/アドヴァン) 塩ビタイル貼り(ntgrate/アーテリア
壁:ケイカル板t6下地ウォールナット突き板貼り脱色処理(ティンバークルー) 鉄骨下地石材パターン貼り(アンゴラブラック) PBt12.5下地箔クロス貼り(HAKU/カミズム) 含浸塗料仕上げ(コンクレタール/SKWイーストアジア) SUSバイブレーション+カラークリアパネル貼り 左官材金ゴテ押さえ磨き仕上げの上防塵塗装(ポリーブル/原田左官) 左官材金ゴテ押さえ磨き仕上げ(アンティスタッコ) 左官コテ波仕上げ(サンドエレガンテIN/エスケー化研) リブ面材貼り(サカイリブ)の上AEP塗装 ケイカル板t6下地磁器質タイル貼り(Nezu Iro/ダイナワン) 金属左官(西澤工業) 和紙クロス(TETSU/カミズム
天井:PBt12.5下地AEP塗装 赤銀箔シート(MATERIO/中川ケミカル) 左官材金ゴテ押さえ磨き仕上げ(アンティスタッコ)
家具・什器:レセプションカウンター/天板・ウォールナット突き板脱色処理ウレタンクリア塗装(ティンバークルー) 腰・SUSバイブレーション+カラークリアパネル貼り パティスリーダイニングカウンター/天板・サイルストーン アーデンブルー 腰・SUSバイブレーション+カラークリアパネル貼り リブ面材(サカイリブ)の上AEP塗装 バーカウンター/天板・ウォールナット銘木2枚継ぎチギリ加工ウレタンクリア塗装(カネジン) 腰・オーク突き板染色ウレタンクリア塗装(ティンバークルー


窪田 茂/窪田建築都市研究所
窪田建築都市研究所代表、JCD 日本商環境デザイン協会理事長。1969年東京生まれ。2003年、窪田建築都市研究所を設立。建築からインテリア、プロダクトなど幅広く、企画、プロデュース、デザインを行う。代表作にThe WAREHOUSE,Galaxy Harajuku,MERCEDES-BENZ CONNECTION 、Bosch Café、METoA Ginzaなどがある。MERCEDES-BENZ CONNECTION(六本木、乃木坂、大阪)、今治タオル南青山店、UT Store Harajukuなど受賞歴多数。

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